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ウルフオオツカ法

新しい「心房細動」の治療法があるとの事で、その概要を書いてみました。正式には「ウルフオオツカ低侵襲心房細動手術」という名称です。

手術の内容は(1)アブレーション (2)左心耳の切除 の2つを組み合わせたものとなっています。 脳梗塞の原因となる血液の凝固は左心耳に発生すると言われており、通常のカテーテルアブレーション手術でも、手術前に凝固がないかの確認をしています。この原因となる左心耳を切除することにより、脳梗塞のリスクを減らし、抗凝固剤の服用を中止することができるというものです。内視鏡手術のため、体への負担も小さいらしいです。

1回の手術でリズムコントロールの成績(正常な脈の維持率)は発作性でも慢性型でもカテーテル治療より優れ、左心耳をきれいに切り取ってしまうことにより出血性副作用のある抗凝固治療からの速やかな離脱が可能であるらしく、今後さらに広まっていくのではないでしょうか。

この手術は、大塚先生とウルフ先生という2名の医師により研究開発されたことから「ウルフオオツカ法」と呼ばれるようです。詳細→ウルフーオオツカ法

この大塚先生ですが、以前は都立多摩総合医療センターの心臓血管外科部長だった方で、現在は東京都杉並区の「ニューハート・ワタナベ国際病院」にてウルフーオオツカ低侵襲心房細動手術センター長をされています。

<参考> ニューハート・ワタナベ国際病院 →病院のウェブサイト 

携帯型心電計のススメ

こんにちは。くま次郎です。今日は携帯型心電計の使用についてお話します。

前回ご報告させていただきました通り、くま次郎は2回のカテーテルアブレーションを受け現在に至ります。ただ、ここまでたどり着くのが大変でした。さかのぼること5年以上です。不整脈(期外収縮)が気になり、集中して何度も発生することがありました。心配なので受診し、ホルター心電計の検査を受けました。結果、上室性期外収縮が1日500回位だったと思います。循環器科の先生は「心配いりません」ということで経過観察となりました。そして3~4年位前です。仕事中に急に苦しく(息苦しく)なり座り込んでしまいました。胸の感じがおかしく、脈をとると速くバラバラでした。救急車かな?とも考えましたが、しばらくすると落ち着きました。今考えてみると「心房細動」の発作だった訳です。しかし、この発作はそんなに頻繁には来ません。月に1回とか、週に1回とかで・・ただ、段々と間隔が短くなったように感じました。自分の場合は発作時の自覚症状が強く、何とか治療しないとと受診しました。しかし、ホルター心電図の結果は「異状なし」でした。そうです。検査中には発作が出ていません。24時間の検査中に発作が出ないと、異常は見つからないのです。

色々と調べて考えて、くま次郎は携帯型心電計を購入することにしました。そして発作が出た時に測定したところ、明らかに不規則な心電波形を確認することができました。そして、循環器科受診時にプリントアウトした心電図を医師に見せました。先生は「これは心房細動ですね~!」とここで初めて病名が確定しました。最初に不整脈を認識するようになってから何年もの月日がたって自分の病気を知ることができたわけです。

心房細動とは?のページ(別窓で開く)

あの時の担当医は「携帯型心電計」なんて市販されているのですか?って驚いていました。当時2年強前はそんなにメジャーではありませんでしたが、現在お世話になっている東京ハートリズムクリニックでは不整脈治療の患者さんに携帯型心電計の使用を推奨しています。価格は3万円弱と決して安くはありませんが、くま次郎はこれによって病名が分かったので助かりました。くま次郎の使用しているものは海外の製品ですが、国内製のものでは、オムロンのHCG-801が一般的なようです。不整脈を心配されている方は使用を検討されてはいかがでしょうか。

くま次郎が使用している心電計について → 携帯型心電計「Prince 180B」のご紹介

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1年が経過しました(2019/12/31)

こんにちは。くま次郎です。

今月は2回目のカテーテルアブレーション実施後12カ月の検診を受けました。今回は節目なので、胸のレントゲン・心電図・心エコー・ホルター心電図などフルコースの検査でした。結果はすべて異常なしでほっと一安心です。

まるまる1年間、「心房細動」らしき症状は出ませんでした。本当に有難いことです。1回目のアブレーション後はしばらくして心房細動発作が発生しましたので、1年間発作なしは助かります。ただ、何もない訳ではありません。「ドッキン」という期外収縮はしばしば起きます。ホルター心電図の結果では1日あたり20回~30回程度でしたが、日によって異なりますので、多い日ですと1日100回程度の日もあると思います。先生の説明では1日1000回を超える上室性期外収縮があると、心房細動発作が起きる可能性が高いとのことでした。とりあえず現段階では経過は良好と言って良いでしょう。

問題はこれからの再発防止策です。1つは「睡眠時無呼吸症候群」の治療をしっかりと行うこと。もう1つは飲酒を控えること。分かってはいるのですが、どちらも不十分な状況です。来年は心臓に優しい生活を送ることが課題です。

今日は大晦日。明日からは新しい年が始まります。皆様も良いお年をお迎え下さい。

3カ月検診(2019/4/27)

おはようございます。ゴールデンウイークですね。また、もうすぐ平成から令和に変わります。

さて、先週土曜日は術後3カ月検診の結果を伺いに東京ハートリズムクリニックを受診しました。前回の検査は、心電図・心エコー・ホルター心電図でした。先生「結果から申し上げますが、とても良好です。心房性の期外収縮が十数回、心室性の期外収縮が数回、どちらも正常です。心房細動は一度も起きていません」くま次郎「はい」先生「心房細動がないので、リクシアナは終わりにしましょう」「CPAPは使用回数が少ないですが、どうかしましたか?」くま次郎「鼻がつまってしまいまして」先生「そうですか。続けられそうですか?」くま次郎「はい」...そんな感じで、次回の予約をして診察は終了です。

期外収縮の自覚はたまにあるのですが、抗凝固剤のリクシアナの服用が終わりになったので嬉しいです。これからも睡眠時無呼吸症候群の治療(CPAP)があるため、月に1回の受診は続きます。それでは、また。ごきげんよう。

術後3カ月の検査です(2019/04/13)

おはようございます。くま次郎です。埼玉の空は少し曇っていて、これから天気は崩れるみたいです。

さて、昨日土曜日は2回目のカテーテルアブレーションから3カ月強が経過しましたので、少し詳しい検査です。内容は(1)心エコー,(2)心電図,(3)ホルター心電図 の3種類でした。現在、ホルター心電計を装着中で24時間経過後の11時頃に自分で外します。ホルターの検査自体は何も感じませんが、時間が経つと電極の貼り付けてある部分が痒くなってきます。今も文章を打ちながら痒いです(泣)。あと、装着中はお風呂に入れません。まぁ、あと3~4時間ですから我慢です。

検査だけなので1時間程度で病院をあとにします。せっかく都会に来たので神田神保町方面を散策、スキー用具店でスキーウエアなどを探してみました。ウエスト110cmって聞くと、ちょっと店員さんも引いた感じです(笑)。くま次郎に合うサイズは、、、残念!。。気温も上がり喉が渇いたので、アイスコーヒーで休憩です。

ウエスト110cmのスキーパンツ、あったのですが、好みの色が無かったので断念。来シーズンのモデルで選ぶことにします。 ここのところ、とりあえず心房細動は起きていないと思いますが、 今回の検査結果は2週間後の診察で聞く予定です。年度初めで忙しい時期ですが、これを過ぎればゴールデンウィークです。それではまた。ごきげんよう!

術後1カ月検診(2019/02/02)

こんばんは。くま次郎です。

ちょっと時間が経ってしまいましたが、先週の土曜日に術後1カ月の検診で、東京ハートリズムクリニックを受診しました。受付を済ますとセルフで血圧測定です。しばらく待って、採血,胸のレントゲン,心エコー,心電図と検査はスムーズに進みました。診察に呼ばれ、先生「いかがですか?」くま次郎「心房細動は1度も起きていません」「ただ、期外収縮はあります」先生「検査結果に問題は全くありません」「リクシアナはとりあえず2カ月継続して下さい」「もし不整脈が発生したら、携帯型心電計で記録して下さい」くま次郎「はい」.。。診察も順調に終わりました。

実質、術後1カ月半ですが、幸いにも心房細動はありません。術後の説明でありましたが、脈拍は速いです。だいたい、90~100ちょっとある事が多いです。動悸感が強い時には「ワソラン」を服用します。

不整脈の患者さんって多いんですね。診察後に待合室に戻ったら、ほぼ満席でした。今日は連休初日ですが、強い寒気が到来ですね。冬が寒いのは当たり前ですが、道路の凍結等くれぐれもご注意下さいませ。