心房細動」タグアーカイブ

2回目のアブレーションから5年が経過しました

こんにちは。くま次郎です。2回目のアブレーションから5年が経過しました。都合2回のカテーテルアブレーションを実施し、1回目の後、しばらくして再発しました。9か月後に2回目のアブレーションを受けて、その後5年経ちますが、お陰様でその後の「心房細動」の再発はありません。短時間の「期外収縮」はしばしば発生します。

1回目、2回目の入院中の記録などを公開しておりますので参考にして下さい。年末、寒い日が続いておりますが、体に気を付けてお過ごしく下さい。来年もまた、よろしくお願い申し上げます。

アップルウォッチの心房細動検出機能

こんにちは。くま次郎です。

これまでも書いてきましたが、「心房細動」は診断を受けるまでが大変です。くま次郎の場合は心拍の異変を感じてから何年もかかりました。12誘導心電図(正常)、ホルター心電図(やや期外収縮が見られる)、→医師は「しばらく様子を見ましょう」となります。

技術の進歩により、2021年にアップルウォッチとiPhoneを使った心房細動検出機能が、家庭用医療機器として厚生労働省から承認を受けました。これにより、たまにしか発生しない発作性心房細動(PAF)を検出する事ができます。デメリットとしては、自費で行うこととなるので、費用がかかることでしょうか。また家庭用医療機器ですから、診断ができる訳ではなく、あくまでも補助的な機器です。

くま次郎の場合は携帯型心電計で発作時の波形を医師に見せて、これにより「心房細動」と診断されました。その時の医師のコメントですが、「発作性心房細動はホルター心電図で引っかからない事も多いです。計測時間が24時間ですから、例えば週に1回発作が起きる人が検出される可能性は1日÷7日=7分の1となりますからね~」「この波形はいかんわ。心房細動ですね」・・・てな感じでした。持続性心房細動や慢性心房細動であれば、ホルター心電図で高確率に見つかると思いますが、発作性心房細動は厄介です。

そんな背景もあってか、最近ではアップルウォッチや携帯型心電計の活用を推奨する病院や医師が増えています。「関西ろうさい病院」のHPにも活用の記事が掲載されていますので、参考にされて下さい。

病院選びと医者選び

こんにちは、くま次郎です。暑い日が続きますね。久しぶりに不整脈治療についてお話したいと思います。

ここでお話しする内容は、くま次郎が診断された「発作性心房細動」(Paroxysmal atrial fibrillation: PAF)についてが中心なので、あらかじめご了承下さい。

まず病院選びですが、胸の調子がおかしい(脈が変だ。心臓の動きが気になる)となったら、普通は内科を受診すると思いますが、できれば不整脈の専門医がいる循環器内科が良いと思います。意外と循環器の先生でも「不整脈」「心房細動」は得意としていない方もいます。虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症)を専門とする先生は、その分野で長けていても不整脈はそれほど詳しくないという場合があります。ですので、不整脈治療を専門に行っている病院を選ぶことが、適切な治療への近道です。

次に医者選びですが、病院選びと同様で不整脈治療の専門医に診てもらうのが早期解決への近道になります。

内科>循環器内科>不整脈専門医 と、病院や医師の選び方で治療の成否が左右されます。

といっても、なかなか近所に不整脈専門医は見つかりませんね。くま次郎も「東京ハートリズムクリニック」という専門のクリニックにたどり着くのには長い時間がかかりました。それまでの、5年から10年という歳月は「不定愁訴」や「期外収縮」の診断で「サンリズム」などを処方され、”様子を見ましょう”が続きました。

実はこの「東京ハートリズムクリニック」で最初に検査を受けた時は「ホルター異常なし」だったのです。自分で携帯型心電計で計測し、波形を医師に見せて「心房細動」であることが判明しました。現在このクリニックでは「携帯型心電計」の使用を推奨しています。それくらい不整脈の診断は難しく、見逃しやすいと言うことができます。

適切な病院選び・医者選びで、皆様の病状が早期に軽快されればと思います。どうか、参考にされて下さい。

Jpeg

携帯型心電計 FC-S1

(株)富士コンテックという会社からFC-S1という携帯型心電計が発売されています。くま次郎はPrince180Bというものを使用していますが、不整脈の発見・診断には携帯型心電計はとても有用です。詳細は過去の記事でご確認ください。

こちら、は価格が17000円程度と手頃で、心電図をパソコンのプリンターでプリントアウトすることも可能なようです。胸の調子が悪い時の波形を捉えてプリントアウトした波形を主治医に見てもらうことが必要となるので、印刷機能は必須だと思います。くま次郎の場合は30秒間の波形を医師に見てもらいましたが、すぐに診断がつきました。

下の写真がFC-S1です。

オムロン製が一番メジャーだと思いますが、やや価格が高めかもしれません。また、パソコン用ソフトウエアも別売となっています。

三栄メディシス株式会社の「チェックミーECG アドバンスモデル 携帯型心電計」はなかなか高機能なようです。どうか、ご参考にされて下さい。(写真をクリックすると、Amazonにリンクします)

ウルフオオツカ法

新しい「心房細動」の治療法があるとの事で、その概要を書いてみました。正式には「ウルフオオツカ低侵襲心房細動手術」という名称です。

手術の内容は(1)アブレーション (2)左心耳の切除 の2つを組み合わせたものとなっています。 脳梗塞の原因となる血液の凝固は左心耳に発生すると言われており、通常のカテーテルアブレーション手術でも、手術前に凝固がないかの確認をしています。この原因となる左心耳を切除することにより、脳梗塞のリスクを減らし、抗凝固剤の服用を中止することができるというものです。内視鏡手術のため、体への負担も小さいらしいです。

1回の手術でリズムコントロールの成績(正常な脈の維持率)は発作性でも慢性型でもカテーテル治療より優れ、左心耳をきれいに切り取ってしまうことにより出血性副作用のある抗凝固治療からの速やかな離脱が可能であるらしく、今後さらに広まっていくのではないでしょうか。

この手術は、大塚先生とウルフ先生という2名の医師により研究開発されたことから「ウルフオオツカ法」と呼ばれるようです。詳細→ウルフーオオツカ法

この大塚先生ですが、以前は都立多摩総合医療センターの心臓血管外科部長だった方で、現在は東京都杉並区の「ニューハート・ワタナベ国際病院」にてウルフーオオツカ低侵襲心房細動手術センター長をされています。

<参考> ニューハート・ワタナベ国際病院 →病院のウェブサイト 

携帯型心電計のススメ

こんにちは。くま次郎です。今日は携帯型心電計の使用についてお話します。

前回ご報告させていただきました通り、くま次郎は2回のカテーテルアブレーションを受け現在に至ります。ただ、ここまでたどり着くのが大変でした。さかのぼること5年以上です。不整脈(期外収縮)が気になり、集中して何度も発生することがありました。心配なので受診し、ホルター心電計の検査を受けました。結果、上室性期外収縮が1日500回位だったと思います。循環器科の先生は「心配いりません」ということで経過観察となりました。そして3~4年位前です。仕事中に急に苦しく(息苦しく)なり座り込んでしまいました。胸の感じがおかしく、脈をとると速くバラバラでした。救急車かな?とも考えましたが、しばらくすると落ち着きました。今考えてみると「心房細動」の発作だった訳です。しかし、この発作はそんなに頻繁には来ません。月に1回とか、週に1回とかで・・ただ、段々と間隔が短くなったように感じました。自分の場合は発作時の自覚症状が強く、何とか治療しないとと受診しました。しかし、ホルター心電図の結果は「異状なし」でした。そうです。検査中には発作が出ていません。24時間の検査中に発作が出ないと、異常は見つからないのです。

色々と調べて考えて、くま次郎は携帯型心電計を購入することにしました。そして発作が出た時に測定したところ、明らかに不規則な心電波形を確認することができました。そして、循環器科受診時にプリントアウトした心電図を医師に見せました。先生は「これは心房細動ですね~!」とここで初めて病名が確定しました。最初に不整脈を認識するようになってから何年もの月日がたって自分の病気を知ることができたわけです。

心房細動とは?のページ(別窓で開く)

あの時の担当医は「携帯型心電計」なんて市販されているのですか?って驚いていました。当時2年強前はそんなにメジャーではありませんでしたが、現在お世話になっている東京ハートリズムクリニックでは不整脈治療の患者さんに携帯型心電計の使用を推奨しています。価格は3万円弱と決して安くはありませんが、くま次郎はこれによって病名が分かったので助かりました。くま次郎の使用しているものは海外の製品ですが、国内製のものでは、オムロンのHCG-801が一般的なようです。不整脈を心配されている方は使用を検討されてはいかがでしょうか。

くま次郎が使用している心電計について → 携帯型心電計「Prince 180B」のご紹介

<広告>