不整脈」タグアーカイブ

不整脈治療レポートと術後の注意

くま次郎です。ここではカテーテルアブレーション後の説明や術後の注意事項についてお話します。

今回お世話になった「東京ハートリズムクリニック」では検査の結果や治療後の結果を冊子として渡してくれます。下記が手術後に頂いた、「不整脈治療レポート」です。内容は、焼灼部分の画像、アブレーション前後の心電波形(異常な信号の消滅が確認できる部分)、12誘導心電図(術前と術後)、CT検査での心臓の3D画像(冠動脈の状態など)、レントゲン写真(胸部単純撮影)、血液検査の結果などです。

専門的な内容なので素人には難しいですが、多くの情報を開示して詳細に説明するということは、治療や技術に自信を持っているからできるのでしょう。こういった点でも、K医師は信頼できる先生と言えます。

次に、カテーテルアブレーション後の注意事項ですが、下記のようなプリントをいただき説明を受けました。

(1)術後は一過性の心房細動が出現しやすい。(約1カ月間)

(2)術後は脈が速くなることがある。しかし、心臓に悪い影響はない。

(3)合併症として「心房食道瘻」がある。疑われる場合はすぐに受診すること。

(4)1カ月は禁酒。その後もビール中ビン1本または日本酒1合まで。

(5)退院後は日常生活可。1カ月は激しい運動を避けること。

(6)きちんとした食生活を心がける。特に塩分とカロリーは控えめに。

くま次郎としては、禁酒・節酒が一番辛いですね。しかし、入院前に「心房細動」が頻発していた事を考えると再発は避けたいです(汗)とりあえず、1カ月後の診察まで頑張りましょう。

カテーテルアブレーションの費用

こんばんは。くま次郎です。

今日はカテーテルアブレーションの費用についてお話したいと思います。一般に、心房細動のためのカテーテルアブレーション治療は3泊4日~4泊5日で行われますが、これは医療機関や患者の状態によって異なってきます。今回僕が受けた治療は4泊5日でしたので、その前提でお話をします。全費用はおよそ200万円~250万円とかなり高額ですが、そのほとんどは健康保険で賄われます。

まずは、入院手術全般で保険診療の部分ですが、237318点×10割=237万3180円となります。普通に3割負担ですと、237318点×3割=71万1954円が負担分になるのですが、高額療養費制度があるので、実際には限度額を超えた分は後ほど戻ってきます。また、この3割負担分も高額なので、事前に「 限度額適用認定証」を病院に提出すれば、病院では「限度額」のみを支払えば良いことになります。僕の場合は、区分イ(標準報酬月額が530,000円以上830,000円未満である者)に該当し、自己負担限度額は167,400円+(総医療費-558,000円)×1%で、18万5552円でした。(青囲みの金額)

その他、自費分(保険外)の費用は黄色で囲んだ金額です。食事負担額(5日分)が、3960円。診断書2通、院内着・タオル等(5日分)、弾性ストッキング、T字帯の合計が、19160円。室料差額が15000×5日=75000円で、計98120円でした。(※左側の食事療養の黄色囲みは保険扱いのため間違いです。自費分の黄色囲みは3カ所です。)

保険分18万5552円と自費分98120円を合わせて、合計28万3672円(赤囲み)となりました。

自己負担限度額は被保険者の収入によって変わります。詳しくは健康保険組合や国民健康保険の「高額療養費制度」についてをお調べになって下さい。また、カテーテルアブレーション治療は必ず高額医療になりますので、事前に「 限度額適用認定証」を用意することをおすすめします。これがないと、3割負担の場合約70万円程度(自費分別途)を病院で支払うことになります。(限度額を超えた分は後で戻ってきますが、申請が必要で3カ月以上かかります。)「 限度額適用認定証」は健康保険組合の場合は職場の事務担当者を通して、国民健康保険の場合は区役所や市役所の担当部署で発行してもらえます。

今回はちょっと贅沢をして個室を選びました。かかる費用は1日15000円、5日分で75000円でした。「東京ハートリズムクリニック」の場合、大部屋ですと室料差額はかかりません。大部屋でも特に不便ではないと思います。ただ、手術日はゆっくりしたいですし、個室の場合は部屋にトイレとシャワーがついているので大変快適です。

診断書2通をお願いしたのは生命保険の給付金の申請のためです。医療保障のついた生命保険に加入している場合は、「入院給付金」「手術給付金」の対象となります。ご自身の入られている保険の内容を確認してみて下さい。以前の保険では入院5日目からとかが主流でしたが、最近では1泊2日や日帰り入院も給付対象であるものが多いです。

いかがでしたか。下世話なお金の話でしたが、どうかご参考になさってください。

退院翌日

こんにちは。くま次郎です。3月31日土曜日。退院の翌日です。

土曜日で仕事は休みなので、朝遅く9:00頃まで布団の中です。冷凍ピラフをチーン!って炭水化物ばかりの食事は入院中より不健康です。野菜をもっと摂らないといけませんね。

腹ごしらえを済ませたら、PCに向かいWordPressのインストールとブログづくりを開始。5日間の入院の様子などを記念にまとめておこうってわけです。

あれれ?胸の調子が少し変だな。。脈がトク.トク.ト.ト..って乱れてる。心房細動みたいですが、30秒も続かずに元に戻りました。ハ~良かった~。AF大王様が出てきたいけど出てこれないみたいな、くしゃみが出そうで出ないに似たような状況です。

術後これまで単発の期外収縮を自覚するのが数時間に1回あるものの、心房細動はありませんでした。しかし、5日目になって「心房細動」らしきものを自覚しました。ただ、長さは30秒弱で以前の数時間のものに比べるとごく短時間です。

先生から説明がありましたが、アブレーション後の心房の中は火傷をした状態で水膨れなどがあるため、一過性の心房細動が発生しやすいらしいです。1カ月程度はそういう状況らしいので、過度に心配せず様子を見ることにしましょう。

余談ですが、「東京ハートリズムクリニック」の病室ほか各部屋にはシャープのプラズマクラスターが設置されていました。お部屋の空気をキレイにする配慮はうれしいですね。

 

入院4日目・5日目(退院)

3月29日木曜日。入院4日目です。

朝5:30頃に目が覚めます。洗面・歯磨きをしてテレ朝のグッドモーニングをみながらのんびり...今日は何があるんだろう?今日も外は良い天気です。

 

7:40 朝食です。今日はおにぎりです。1個ですが、サラダがあるので十分です。

体調チェック(体温・血圧・SPO2・脈拍・創部の確認)以外には検査などありません。暇で時間を持て余します。シャワーを浴びてスッキリ。あとはゴロゴロしながらテレビです。ちょっと汚いですが、参考までに傷口の写真を貼らせて頂きます。写真右下はマル秘です【閲覧注意】

術後傷口が痛くて辛いということはありません。しかし、押すと痛みますので、シャワーの時はそっと洗います。

12:00 お昼ご飯です。お年寄り向けのメニューですね。

午後も検査等なく暇です。やはり何冊か本を用意しておけば良かったな~。テレビとスマホだけでは飽きてしまいます。飲み物とお菓子を買いに隣のセブンイレブンに行きました。

18:00 夕食です。夕食は特別食と書いてあります。品数は豊富です。

18:30 先生から経過の説明がありました。画像や心電波形を示し、左・右肺静脈と上大静脈の3カ所を焼灼した旨の説明があり、合併症の注意や今後の生活についての注意がありました。お酒は1カ月我慢で、その後も控えめに..。画像、心電波形、レントゲン写真、血液検査の結果などを冊子にまとめたものを下さいました。こちらの病院では資料を用意して詳細な説明をして下さいます。

明日は退院です。前祝いってことで、ノンアルコールビールとさけるチーズでかんぱ~い。術後3日目ですが、1度も心房細動発作は起きていません。「カテーテルアブレーション」の効果でしょう。

 

21:00消灯。おやすみなさい。

3月30日金曜日。入院5日目。

おはようございます。5:30頃に起床。洗面・歯磨き後はテレ朝グッドモーニングです。今日退院できるかと思うとルンルンです。

7:30 朝食です。この日はサンドイッチとクラムチャウダーでした。

 

食後は服に着替えて帰りの準備をします。来る時と同様に大きなバッグはパンパンで重いです。ちょっと名残惜しいですね。色々とお世話になった看護師さんは6人くらいでしょうか。皆さん親切でした。

9:30頃 お会計の準備ができました。1階受付にて、約28万円程でした。クレジットカードで支払いができるんですね。確かに大きなお金なので現金では不用心です。医療費についての詳細は別の機会にお話しさせて頂きます。「大変お世話になりました」看護師さんや受付の方にお礼を言って病院を後にします。また、1カ月目の診察でお会いしましょう。本当にありがとうございました。

 

 

入院3日目

3月28日水曜日。入院3日目。

手術翌日です。6:00前に目が覚めましたが、動けません。看護師さんが来て足のマッサージ器を外してくれたので、立てるようになりました。早速、自力でトイレに。点滴をしているせいもあり、結構トイレが近いです。

点滴を外してもらい、自由度が高くなりました。トイレもラクラクです。この後、朝食。サンドイッチです(^^; 朝食はセブンイレブンですが、配食センターの食事よりおいしいかも?

 

午前中にシャワーしました。昨日浴びてないので、とても気持ちが良いです。

この後、鼠径部の傷口の抜糸をしました。3本かな?こちらの病院ではZ縫合といって、傷口に沿ってZの文字のように縫うのですね。このために、術後の安静時間が比較的短くなっているようです。ただ、この抜糸はちょっとだけ痛いです。大したことはありませんが。

12:00 お昼ごはんです。

 

この日は検査がいっぱいです。血液検査、心エコー、レントゲン、心電図です。普通に歩けるので、自分で検査室に行って受けます。

18:00 夕食です。メインは「鳥の唐揚げ」でした。

 

病院ですので、自分の病室か「サロン」しか行くところはありません。(隣のセブンイレブンには行くことができます)時間潰しのために何冊か本を用意しておけば良かったと思いました。

術後2日目ですが、「心房細動」は出ていません。入院日までの3日間連続で発作が有ったので、やはりアブレーションの効果かな?って感じます。

21:00 消灯です。おやすみなさい。

 

入院2日目(手術当日)

3月27日火曜日。入院2日目です。

いよいよ手術当日です。朝は5:30くらいに目が覚めました。食べ物は昨晩21:00でストップ。朝6:00以降は飲み物も飲めません。洗面・歯磨きを済ませてのんびりとテレビをみたりしますが、やはり落ち着きません。8:45~9:00開始予定なのでまだ時間がありますが、体調チェック(血圧等)の後、点滴ラインをとりに来ますって、左腕に何やら透明のシールを貼りました。麻酔薬が含まれていて、これを30分程貼っておくと痛くないそうです。こちらの病院ではできるだけ痛みのない治療を心がけているそうで助かります。

こちらの病院では手術中・手術後の導尿カテーテルも通常使用しないそうです。尿道から膀胱まで挿入する管で、これは男性にとってはかなりの苦痛だそうです。ないことは有難いことです。(^^;

朝早い時間に、執刀医のDr.Kが病室に来て声をかけられました。(K医師)「調子はどうですか?」「予定通り行いますね」・・・(僕)「よろしくお願いします」。K医師は横須賀共済病院で3千例以上の経験を積んだカテーテルアブレーションの名医です。安心して任せられる先生だと信じております。

9:00前 時間になりました。点滴を転がしながら、看護師さんと一緒に歩いて手術室に。入室すると大勢のスタッフが準備に忙しそうでした。手術台に乗ると背中の方から電極をたくさん貼られ、まずは造影剤を口に含み食道のレントゲン撮影を行いました。その後、酸素マスクを口に当てられ、先生が、「吸って~吐いて~吸って~吐いて~吸って~吐いて~」「眠くなりますよ~」・・・この後は意識がありません。「終わりましたよ~」と声をかけられて意識が戻りました。病室のベッドが手術台の横に置かれ、「せーの!」で抱えて移動させてくれました。95kgもあってスミマセン。エレベーターで病室に戻り、まずは3時間絶対安静です。時計を見ると11:30頃で、どうやら2時間半位で戻ってきたようです。

手術前から、足に弾性ストッキングを履いていますが、病室に戻ってから何やらマッサージ器のような物を着けられます。圧迫したり緩めたりを繰り返しますが、血栓予防のためらしいです。この機械は明日の朝まで続けるそうです。

 

3時間経過すると、背中を上げて座位にすることが可能になりました。14:30頃でしょうか、昼食(軽食)を届けてくてました。昨晩から何も食べていないのでお腹はすいていますが、自由に動けず、食べる姿勢がちょっとつらいです。

何もできないのですが、テレビを観ることはできます。この日は森友問題の証人喚問ばかりでした。夕方頃に心電図と心エコーの検査を行いました。動けないので、機材は病室まで運んできてくれました。

17:30 6時間経過です。鼠径部の傷口を圧迫しているベルトを外してもらい、寝返り可となりました。かなり楽です。

18:00 夕食の時間です。まだ昼食から3時間半しか経っていませんが、食欲はあります。完食しました。

 

時間が経つとトイレに行きたくなりますが、手術当日は歩行不可のためトイレに行くことができません。尿瓶を使うことになります。看護師さんが「手伝いますので言って下さいね~」って言ってくれましたが、自分でコソコソやりました。やはり恥ずかしいですからね。

夜から服薬再開です。抗凝固剤のプラザキサと合併症予防のための胃薬を飲みます。

21:00 消灯です。おやすみなさい。